医療と美容トピックス
医療トピックスVol.004 乳癌の自己診断してますか?
■乳癌とは
乳癌は、女性の癌としては胃、大腸についで3番目に多く、年々増加しています。発生率は20才代後半から増え始め、40〜50才代がピークとなっています。
乳癌は早期発見の治癒率の高い癌です。但し、進行するとわきの下のリンパ節に転移したり、血流にのって肺や骨など他の臓器に遠隔転移を起こしやすいので、乳房に違和感を覚えたら、すぐに検診を受けましょう。
乳癌が他の癌と違う点は、癌がかなり進行しても食欲がなくなる、痩せるといった全身症状がほとんど出ない点と、痛みを伴う人が少ないという2点です。
生理前に強くなり、生理が始まると和らぐなどの周期性がある痛みは、乳腺症の疑いがあります。
また、生理に関係なく時々痛むといった場合は、神経痛の疑いがあります。肋骨が痛いのか、乳房そのものが痛むのか、周期性があるのかなどを少し思い出してから医者にかかりましょう。
■自己診断
1ヵ月に一度、生理から1週間くらい経ち、乳房にはりや痛みのない日に、あおむけに寝た状態で乳房を触ってみて、気がつくしこりがないかどうかをチェックしましょう。
乳頭のくぼみ、乳頭からの血液の混じった分泌物、乳頭のただれや、わきの下のしこりなどは要注意です。
なお、しこりで病院を訪れる人の80%以上は良性で、2センチ以下のしこりであれは治癒率は90%と高いので、あまり気構えずに病院へ行きましょう。
■乳腺専門医とは
2004年10月5日付けで厚生労働省から、日本乳癌学会が認定した専門医が「乳腺専門医」と広告して(名乗って)よいとの認可が下りたことから、今まで表立っていなかった乳腺外科、乳腺科といった看板が、徐々に浸透していくことになります。
乳腺専門医の専門分野は、外科、産婦人科、内科、放射線診断、放射線治療で、7年以上の研修期間と100例以上の乳癌症例の診療経験と、学会における研究発表などを経て、専門医試験に合格した医師のみが乳腺専門医を名乗れます。
■婦人科での受診
でも、例え近くに乳腺専門科ができても、そこに男性医師しかいなかった場合、検査のためとは言え、乳房を見せたリ触られたりすることに抵抗を感じる方も多いと思います。そのような場合は、まずお近くの婦人科での受診をお薦めします。
一度でも乳癌の患者さんを診たことのある婦人科のドクターであれば、見落とすことはありませんから、乳房に違和感のあるときは信頼できるドクターに早めに相談しましょう。
■当クリニックでの乳癌検診
当クリニックでは、視診と触診、また、しこりなどの位置によって、エコー(カラドップラー対応)検査、分泌物の細胞診、腫瘍マーカー検査などを組み合わせて診断しております。
カラードップラーによる血流検査は、乳房を押さえつけるなどの痛みを伴いませんし、予約の必要もなく結果もその場でわかりますし、診断の精度も上がっていますので、マンモグラフィはちょっと…といった方に、お薦めしています。
診断結果によっては乳腺専門医のいる医療施設を紹介しますので、お気軽にお訊ね下さい。
2004.12.10
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