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■子宮頸がんと予防ワクチン |
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子宮頸がんはの原因は、ほぼ100%ヒトパピローマウイルス(以降「HPV」)というウイルスによる感染です。 |
子宮頸がん予防ワクチンは、「HPV」から長期にわたってからだを守ることが可能です。 |
子宮頸がんの原因である発がん性「HPV」は、皮膚と皮膚の接触によって感染するウイルスで、多くの場合、性交渉によって感染すると考えらます。 |
発がん性「HPV」は、実に女性の8割が一生に一度は感染していると報告があるほど、ごくありふれたウイルスであるため、性交渉を持ったすべての女性が子宮頸がんになる危険性があるとも言えます。 |
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■子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス」について |
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子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス」は、子宮頸がんから多く見つかるHPV16型・18型の感染を防ぐことができ、すでに100カ国以上で使用されています。 |
2010年7月現在、ワクチンを3回きちんと接種した人では、最長で8.4年間は、「HPV」の感染を防ぐのに十分な量の抗体ができていることがわかっています。 |
このワクチンは、すでに今感染している「HPV」を排除したり、子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はありません。 |
あくまで、接種後の「HPV」感染を防ぐものです。 |
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■子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス」接種までの流れ |
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接種は10歳以上の女性に初回・1ヵ月後・6ヵ月後の3回実施します。
1〜2回の接種では十分な抗体ができないため、半年の間に3回の接種が必要です。 |
免疫効果は20年程度維持されると考えられており、小児期に接種するほど予防効果が高いことが証明されています。 |
小児を除き、接種前に婦人科検診で、現在子宮がんに罹患していないことが証明されていることが接種条件になります。 |
また、接種期間の途中で妊娠した際は、その後の接種は見合わせることとされています。 |
接種料金は、当院では、一律一回20,000円で、合計60,000円です。 |
なお、2010年8月18日現在、大田区では小児対象の助成を検討中です。 |
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■子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス」の接種方法 |
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子宮頸がん予防ワクチンは、肩に近い腕の筋肉に注射します。 |
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■接種後にみられる症状 |
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ワクチンを接種した後には、注射した部分が痛むことがあります。
注射した部分の痛みや腫れは、体内でウイルス感染に対して防御する仕組みが働くために起こります。 |
通常、注射部位の「疼痛」・「発赤」・「腫脹」の諸症状は、1日〜数日間程度で治ります。 |
注射部位の炎症に伴い、約2割程度の方が、「疲労」・「筋痛」・「頭痛」・「胃腸症状」・「関節痛」などの全身症状を起こすことがありますが、注射部位の炎症が納まるのと一緒に数日で消失します。 |
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■接種日当日の注意 |
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・接種後1日は過度な運動は避けてください。 |
・接種当日の入浴制限はありません。 |
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・サーバリックス接種後、7日空ければインフルエンザ接種できます。 |
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